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2008年5月28日 (水)

木元竹末(きもとたけうら)

「きもとたけうら」というのは、木や竹を細工する場合の刃物の使い方の順序を指すことわざであり、木工や竹工の世界では実際的な言葉です。木材を加工する場合は木の元(根っこ側)から刃物を入れないと、木の性質上、木肌を痛めることになります。また、竹を割る場合は竹の先端側(末・ウラ)から根っこ(元・モト)に向けて包丁を入れないと、ヒゴ取りなどがうまくできません。昔からの言い伝えに逆らって木や竹を細工しますと、材料の出来栄えが悪くなります。木も竹も順目と逆目(さかめ)があります。竹の場合はウラから包丁を入れた方がよいのは何故か、よく分かりませんでしたが、先日竹山(孟宗)の手入れのついでに竹の生育状況や繊維の状態を観察していくうちに、木の場合と竹の場合とでは細工の仕方や繊維の性質が違う(竹の皮の近くの繊維はウラの方から元へ向かって節の部分に潜り込んでいる)からではないか、と考えるようになりました。つまり、木材の細工行程は切断、削る、カンナがけなどですが、竹の場合の材料作りは基本的には「ヒゴ取り」です。この作業のポイントは竹を一定の幅に「割る」ことと同じ厚さに「剥ぐ」ことであり、竹の繊維の性質上、ウラからの方が真っ直ぐ裂けるため、ウラから刃物を入れることが定着してきたのではないか、と考える次第です。なお、竹ヒゴの幅引きや裏剥きをする場合は、木材と同様に元から行うようにしないと、節のところがささくれ立ってきれいなヒゴには仕上がらないようです。5月の竹は3月のタケノコから若竹へと成長していくプロセスがよく観察できます(節の部分の茶色の筋が元側で、竹の皮はこの場所で剥離する)ので、竹細工をする上でも勉強になります。H20526_004 H20526_005 H20526_008 H20526_007 H20526_006

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